IORK
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無自覚
最近、ここのところが変なんだ。陸はそう三月に訴えかけた。ここ、と言いながら、胸のあたりに…
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無敵
ここはテレビ局内の通路。いくら人目を気にして小声だからといって、これはない。「一織、あの…
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なにがほしい?
一月二十五日。陸にとって、今までは、なんてことない日だったけれど、これからは違う。だって…
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一月二十五日
キッチンからボウルと調理器具がぶつかる軽やかな音と鼻歌が聴こえる。声の主は、IDOLiS…
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涙
――私が必ず、あなたをスーパースターにします。 ミュージック・フェスタを控え、部屋でTR…
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一月七日
一織は記念日を気にする柄ではない。そりゃあ、家族の誕生日や、メンバーの誕生日は特別な日だ…
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はじめて
「……っ、すみません」 一織は慌てて、陸の身体を引き剥がした。「え、ちょっと」 せっかく、…
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クリスマス
クリスマスから年始にかけて、アイドルは引っ張りだこ。今日は貴重な、怒涛の年末年始スケジュ…
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フォトブック
誕生月にフォトブックが発売されることとなった。表紙に加え、もう一枚、合計二枚のポートレー…
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年上から年下へ
千の家でおこなわれた裏ミーティングで、年上から年下へ改まって話をするのは気恥ずかしいとい…