IORK
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声
「七瀬さん」 一織の手のひらは少しひんやりとしている。 そっと陸の頬に手を滑らせると、思っ…
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大人
年下のくせに大人ぶってかわいくないと思っていたのに、いつの間にか、自分よりも大人なのでは…
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手紙
読み終えて、一織は溜息をついた。「……これを、どこに隠そうとしたんですか?」「うぅ、ひど…
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おそろい
「はい、一織」 十一月十一日。毎年、この日が近付くと日本の大きな製菓会社の商品が話題になる…
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ハロウィン
「すっごーい!」 和泉家から差し入れられたケーキに、陸は瞳を輝かせる。 和栗のタルトにかぼ…
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もうさみしくないよ
『MECHANICAL LULLABY』パロディ(ジャヌ×テラ) アコルダトゥーラのロボ…
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日常
寮のダイニングで食事をとり、ある者はゲーム、またある者はお気に入りのアニメについて熱く語…
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かわいい、好き、ほしい
ついた溜息は、思いのほか熱かった。自分の呼吸音やその他諸々がやけに響いて聞こえるのは、部…
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かわいいひと
高校生である一織と環は、先日まで期末試験真っ最中だった。芸能活動に理解のある学校に通って…
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苺月
「ストロベリームーン?」 天気予報のあと、気象予報士と番組キャスターが口にした言葉に聞き覚…