夢
「そういえば、昨日、環くんが夢に出てきたんだよ」
いっぱいいちゃいちゃして、どろどろになったあとのベッドの上で、そーちゃんは思い出した! って感じで言った。このタイミングで言うってことは、エロい夢なんかな。
そーちゃんって、普段はエロいことなんてなにも知りませんって感じの顔で澄ましてっけど、俺がチューしたらすぐにとろとろ~ってなって、もっといっぱいしてって甘えてくる。そんくらい、そーちゃんは、エロいことが好き。もちろん、これは俺だけの秘密。
もしかして、もう一回っておねだりされるかもって、そわそわしてきた。俺は体力あるし、そーちゃんエロくてかわいいから、あと三回はできる。
「……そーちゃんのエッチ」
「待ってくれ、誤解だ。というか、今の言葉でそういう思考に発展するきみのほうこそどうなんだ?」
真っ赤な顔でふんふんと鼻息荒くするそーちゃんは、そのあとも、いくら恋人同士だからって相手をいかがわしい男みたいに言うなーとか、そういう思考に至るようになった原因となる教材でも読んだのかーとか騒いでる。
今って、ピロートークってやつする時間じゃねえの? ちょっとだけむっとして、見てもいないエロ動画の視聴疑惑で騒ぐそーちゃんのかわいい口にちょんってチューした。俺の教材は一から十まで全部全部そーちゃんなんだけどって言い返すのも忘れない。初めての恋も、それにまつわるあれこれも、全部、そーちゃんにあげたんだからさ。
「それなら、まぁ……有害図書や動画よりは……」
頬を染めるそーちゃんがかわいくて、もう一回チューしたいなーってなった。あ、話の途中だったっけ。忘れてた。えっと……あぁ、夢、夢な。
「俺が出てくる、エロくない夢ってどんなやつ? 七人の仕事? それともMEZZO"の仕事? あ、君逃げのロケとか?」
「うーん……全部、かなぁ?」
こてんと首を傾げて笑う。なにそれ、すっげえ忙しい夢じゃん。そーちゃんって長く寝るほうじゃねえのに、そんなにいっぱい夢見て、ちゃんと寝れてんのかな。疲れ、取れてんのかな。
俺がそう思ったの、普通に顔に出てたみたいで、そーちゃんは「あ」って言った。なんかちょっと慌ててる。別に怒んねえのに。
「ちゃんと寝たからね? あんなにたくさんのことをこなす夢だったんだから、それはもう長時間、たっぷり寝たよ」
「夢でくらい休めよ。そーちゃん詰め込み過ぎ」
そーちゃんって、小さな頭でいっつもいっぱい難しいこと考えてっから、脳味噌ぎゅうぎゅうになってそう。解してやんなきゃな。
「わ、なに」
そーちゃんの頭を優しく包むみたいに手を当てて、よーしよーしって撫でた。にゃあこ見かけた時にもしねえぞ、こんなこと。あんただけだかんな。
「脳味噌ぎゅうぎゅうなの、取ってやってんの」
「別に、脳は疲労してないと思うよ。……あ、そうだ。その夢の中でも、これは! というのがあって。僕が作曲をして、そこに、環くんが歌詞をつけてくれたんだ」
嬉しそうに笑うそーちゃんは、さっき、もう一回チューしたいなーって思った時以上にかわいい。この人、なんでこんなにかわいいんだろ。
「えー、国語苦手でも歌詞できっかな」
歌詞なんて書けねえよとは言わなかった。だって、そーちゃんの顔見たら、あ、実現させたいんだなってわかったし。それに、そーちゃんの自己証明ってやつに関われるの、ちょっとそわそわするけど嬉しいから。相方で、彼氏だしな。
「……環くんは、本当は、たくさんの言葉を知ってるんだよ。自分では気付いてないかもしれないけど、頭も、すごくいい」
「……よくねえよ」
頭いいって言われて悪い気はしねえけど、まじで? ってなる。この前の小テスト、まじでやばい点数だったし。あ、これ、そーちゃんにはまだ内緒なんだった。
「だって、きみの賢さで、僕は何度も救われてるからね。それとも、相方で恋人の僕の言うこと、信じられない?」
そーちゃん、前は、自分の意見を言うのもおっかなびっくりって感じだったのに、最近はこんなふうに強気に言うことが増えた。なんか、そーちゃんの曲を発表するのに、絶対にうまくいかせるぞって顔してた時に似てる。
「信じるに決まってんじゃん。歌詞……歌詞かぁー」
「僕は僕の曲を世に出すことこそが自己証明だって気付いて、それを実現させたわけだけど……環くん曰く僕はよくばりだから、きみの選ぶ言葉は素晴らしいものなんだってことも、みんなに教えて、みんなにきみのことすごいねって褒めてほしいんだ。だから、次にやりたいことは、僕の曲と、きみの歌詞で、MEZZO"の新曲をお披露目することかな」
「じゃあ、そーちゃんのサイコーな曲にお似合いって言ってもらえるような、サイコーなの書いてやんなきゃじゃんな。……あ、そーちゃんの夢、俺の夢にもなった」
夢って、こうやって広がってくんだなって気付いた。そーちゃんは俺の言葉に目をぱちぱちさせて、やっぱりかわいく笑った。
いっぱいいちゃいちゃして、どろどろになったあとのベッドの上で、そーちゃんは思い出した! って感じで言った。このタイミングで言うってことは、エロい夢なんかな。
そーちゃんって、普段はエロいことなんてなにも知りませんって感じの顔で澄ましてっけど、俺がチューしたらすぐにとろとろ~ってなって、もっといっぱいしてって甘えてくる。そんくらい、そーちゃんは、エロいことが好き。もちろん、これは俺だけの秘密。
もしかして、もう一回っておねだりされるかもって、そわそわしてきた。俺は体力あるし、そーちゃんエロくてかわいいから、あと三回はできる。
「……そーちゃんのエッチ」
「待ってくれ、誤解だ。というか、今の言葉でそういう思考に発展するきみのほうこそどうなんだ?」
真っ赤な顔でふんふんと鼻息荒くするそーちゃんは、そのあとも、いくら恋人同士だからって相手をいかがわしい男みたいに言うなーとか、そういう思考に至るようになった原因となる教材でも読んだのかーとか騒いでる。
今って、ピロートークってやつする時間じゃねえの? ちょっとだけむっとして、見てもいないエロ動画の視聴疑惑で騒ぐそーちゃんのかわいい口にちょんってチューした。俺の教材は一から十まで全部全部そーちゃんなんだけどって言い返すのも忘れない。初めての恋も、それにまつわるあれこれも、全部、そーちゃんにあげたんだからさ。
「それなら、まぁ……有害図書や動画よりは……」
頬を染めるそーちゃんがかわいくて、もう一回チューしたいなーってなった。あ、話の途中だったっけ。忘れてた。えっと……あぁ、夢、夢な。
「俺が出てくる、エロくない夢ってどんなやつ? 七人の仕事? それともMEZZO"の仕事? あ、君逃げのロケとか?」
「うーん……全部、かなぁ?」
こてんと首を傾げて笑う。なにそれ、すっげえ忙しい夢じゃん。そーちゃんって長く寝るほうじゃねえのに、そんなにいっぱい夢見て、ちゃんと寝れてんのかな。疲れ、取れてんのかな。
俺がそう思ったの、普通に顔に出てたみたいで、そーちゃんは「あ」って言った。なんかちょっと慌ててる。別に怒んねえのに。
「ちゃんと寝たからね? あんなにたくさんのことをこなす夢だったんだから、それはもう長時間、たっぷり寝たよ」
「夢でくらい休めよ。そーちゃん詰め込み過ぎ」
そーちゃんって、小さな頭でいっつもいっぱい難しいこと考えてっから、脳味噌ぎゅうぎゅうになってそう。解してやんなきゃな。
「わ、なに」
そーちゃんの頭を優しく包むみたいに手を当てて、よーしよーしって撫でた。にゃあこ見かけた時にもしねえぞ、こんなこと。あんただけだかんな。
「脳味噌ぎゅうぎゅうなの、取ってやってんの」
「別に、脳は疲労してないと思うよ。……あ、そうだ。その夢の中でも、これは! というのがあって。僕が作曲をして、そこに、環くんが歌詞をつけてくれたんだ」
嬉しそうに笑うそーちゃんは、さっき、もう一回チューしたいなーって思った時以上にかわいい。この人、なんでこんなにかわいいんだろ。
「えー、国語苦手でも歌詞できっかな」
歌詞なんて書けねえよとは言わなかった。だって、そーちゃんの顔見たら、あ、実現させたいんだなってわかったし。それに、そーちゃんの自己証明ってやつに関われるの、ちょっとそわそわするけど嬉しいから。相方で、彼氏だしな。
「……環くんは、本当は、たくさんの言葉を知ってるんだよ。自分では気付いてないかもしれないけど、頭も、すごくいい」
「……よくねえよ」
頭いいって言われて悪い気はしねえけど、まじで? ってなる。この前の小テスト、まじでやばい点数だったし。あ、これ、そーちゃんにはまだ内緒なんだった。
「だって、きみの賢さで、僕は何度も救われてるからね。それとも、相方で恋人の僕の言うこと、信じられない?」
そーちゃん、前は、自分の意見を言うのもおっかなびっくりって感じだったのに、最近はこんなふうに強気に言うことが増えた。なんか、そーちゃんの曲を発表するのに、絶対にうまくいかせるぞって顔してた時に似てる。
「信じるに決まってんじゃん。歌詞……歌詞かぁー」
「僕は僕の曲を世に出すことこそが自己証明だって気付いて、それを実現させたわけだけど……環くん曰く僕はよくばりだから、きみの選ぶ言葉は素晴らしいものなんだってことも、みんなに教えて、みんなにきみのことすごいねって褒めてほしいんだ。だから、次にやりたいことは、僕の曲と、きみの歌詞で、MEZZO"の新曲をお披露目することかな」
「じゃあ、そーちゃんのサイコーな曲にお似合いって言ってもらえるような、サイコーなの書いてやんなきゃじゃんな。……あ、そーちゃんの夢、俺の夢にもなった」
夢って、こうやって広がってくんだなって気付いた。そーちゃんは俺の言葉に目をぱちぱちさせて、やっぱりかわいく笑った。