ここをキャンプ地とする

 Intermezzoリリース1周年の今日、自サイトを公開することにしました。

作品置き場どこにしよう問題

 作品の公開場所としてよく使われているサービスの見た目変更に振り回されるたびにTwitterの一部で話題にのぼる「自サイトしか勝たないのでは」話題。
 そうはいっても管理が面倒くさい。どう考えても放置する未来しか見えない。いにしえの同人サイトをやっていた頃だって、CSSで見た目をいじることにばかり情熱を傾けていたし。
 CMSを使った動的サイトは土台さえ頑張ればあとはコンテンツを投稿していくだけとはいえ、その土台づくりが面倒くさい。――という気持ちを抱くこと早数年。たぶんアイナナ同人にきてから片手をちょっと超えるくらいの回数は、こういうことを考えていました。単純計算でも1年に1回以上。

 じゃあなにがきっかけで?というと、いくつかあって。
 ひとつは、自分の発行物の告知ページや既刊まとめを含め、アンソロやwebオンリーなどの企画サイトを複数回つくったこと。はじめは静的サイトでやっていたけれど、元のページをコピーしてそれをいじって……ということが普通に面倒くさいなと思いました。リンクははりませんが、一番最近つくった企画サイトは動的ページを含んだものにしています。それでも、そのサービスを使うのでは文字の見せ方に限界がある。静的サイトならそれなりに文字装飾ができても、動的サイトとしてつくるとかなり狭い範囲でしか装飾できない。CMSサービスで圧倒的シェアを誇るWordPressを触ってみたいなと思いました。

 もうひとつは、使用するツールのレイアウト変更に振り回されない場所がほしかったからです。
 先述の「作品公開場所どうする問題」みたいなのがTwitterで話題になるたび、自サイトをつくったレポとかTwitter連携タイプのサービス(Privatterとかポイピクとかかべうちとか)をまとめたツイートをそれはもう何度も見ていて、わたしも「自サイト優勝では?」と思いました。誰が見ても広告が出ない環境がほしくなりました。わたしがサービスに課金してわたししか広告非表示の恩恵を受けられないのではなく、他の人が見ても広告が出ない場所。それって、自サイトしかないんじゃないか。たぶん。

基礎だけつくった状態

 じゃあ、5億年ぶりに自サイトつくってみるか!と決断したのが9月末くらい。そこからあれこれ下調べをするのにかけた日数はだいたい半月近く。サーバーを決めてうっかりドメインまでとったのはRe:flect U前日のこと。
 下調べの期間中、「有料サーバーを契約してWordPressを使った同人サイトをつくっている人」のツイートを探し、片っ端からサイトを拝見しました。最終的には、誰が見てもわかるくらい「R-18同人OK、ただし年齢確認の壁はつくってね」と明記されているサーバーに決めました。年単位でそこを使っている人のサイトをいくつか見かけたのも、契約の後押しになったと思います。
 契約するサーバーを決めてすぐ、(1年後とかにもしサーバーを変えたくなっても安心できるよう)、ささっとドメインも取りました。いしにえの同人サイト時代もドメインを取っていたんですが、あの頃より種類が増えたし全体的な価格も下がった気がします。

 サイトづくりに時間をかけたくないので、選んだテーマにシンプルなスキンを適用させて、セキュリティ面でこれは入れておけと言われがちなプラグインを放り込んだだけの状態です。あくまでも過去に公開した作品の移行先ではありますが、最低限、カップリングと「本のことなのか作文のことなのか」はわかるようにしておきました。
 過去に公開した作品の移行だけなのに普通に何ヵ月……へたすれば1年とかかかるんですけど、元々pixivで公開していた作品はタイムスタンプにもなるので削除はしません。同人誌のサンプル含め、いくつかは非公開にするかもしれない。そのあたりは作品を移行しながら考えたいです。
 同人サイトつくるにあたって悩んでしまうR-18作品どうやって公開するか問題については、公開するのであればサイト上でのパスワード制を検討しています。ただ、パスワードを表立って書くつもりはありません。Twitterのリストを活用することになると思います。
(2022.10.30追記:年齢確認プラグインでの対応としました)
 全部決めてからサイト公開しろよって話なんですが、全部決めてからやるとたぶん一生公開の日を迎えられない。

 MEZZO”1st Album《Intermezzo》リリースから1周年、本当におめでとうございます。

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