あざとい男
「え、そーちゃん初めてなん?」
自分よりも大人で、いろいろなことを知っている壮五のことだから、実家にいた頃にもやってたよと返されるかと思った。まさか、初めてだなんて。
「あんた、口小せえけど、できんのかよ」
「顎が外れることはないと思う」
そう言って、試しに口をはくはくと動かす壮五は、池の中で餌を求める魚みたいでおもしろいなと思った。
「ならいいけど」
「これって、最中は声を出しちゃだめなんだよね」
「うん、だめ」
それじゃあ、いただきます。礼儀正しく手を合わせた壮五は、目の前の太いものに恐る恐る、唇を寄せる。
この人の口にこのサイズは、なかなかに大変なのでは。――環の不安をよそに、壮五は歌っている時以上に口を大きく開き、かぷりと頬張った。あぁ、美人がだいなしだ。
「……っ」
「そーちゃん、声だめ。でも、無理はすんな」
えずきそうになった壮五の髪を優しく撫で、苦しいなら口を離せと諭す。まなじりに涙を浮かべ、ふぅふぅと鼻で呼吸をしながら、壮五は声を出すまいと必死に耐えた。
「ふは、すげえ顔。よそで見せんなよ、それ」
壮五が声を出せないのをいいことに、独占欲丸出しの言葉を投げかける。真面目で堅物と思いきや、壮五は独占欲がかなり強く、また、環から独占欲を向けられることも大好きだ。案の定、環の言葉に反応して、ぴくりと体を震わせた。口の中のものをなんとかしなければと必死なくせに、独占欲に悦ぶ余裕はあるらしく、瞳を蕩けさせて、視線だけで環を煽ってくる。
(エッロい顔……)
口の中をいっぱいにし、もぐもぐと顎を動かす。
「っ、ぅ……」
「そーちゃん、声、我慢だってば」
ぎゅうっと目を瞑った壮五のまなじりから、一滴だけ、涙がこぼれた。環も一緒に黙ってことを進めるべきなのに、壮五が心配で、なにも手につかない。
「あーあー、へたっぴ」
中の白いものがこぼれ、ぼたぼたと落ちる。
「~~っ!」
「行儀悪いって気にしてんの? 大丈夫だって、俺しか見てないから。ゆっくりやればいいよ」
失態を見せた羞恥心か、顔を真っ赤にしていた壮五だったが、環に頭を撫でられて安心したらしく、再び、目の前のものに集中した。
「っ、……ぅ」
たっぷりと時間をかけて、すべてを飲み込んだ壮五は、ゆっくりと息を吐き出す。
「はぁっ……」
「うまかった?」
子ども扱いの言葉に拗ねる様子もなく、壮五は腹を擦る。まだ飲み込んだばかりで、そこには到達していないのに。
「すごく大きくて、ちょっと苦しかったけど、おいしかった……」
◇
「……なんかさ」
環が吐き出した欲を口で受け止めた壮五が、視線だけで「なに?」と返す。
「むかーしのことなんだけど、節分思い出した」
小さく喉を鳴らすのが聞こえた。まずいんだから飲まなくていいのにな。
「節分? ……あぁ、わかった」
「あ、こら、……もぉー」
環の感じるポイントを的確に刺激しながらの手淫に、萎えたはずのものが、再び、かたさを取り戻していく。
「あの時、ちょっとむらむらしてたでしょ?」
先端に唇を寄せての言葉。息がかかってむずむずするから、ちょっと苦手だ。中途半端にむずむずさせるんじゃなくて、もっと、あからさまな刺激がほしい。焦らさないで。
「ちょっとどころか、結構やばかった」
壮五の髪を優しく撫で、そっと後頭部を押す。初めて口でされた時は、こんなものを壮五が舐めるなんてと驚いたものだ。
「環くんのエッチ」
「……っ」
口の中に唾液をたっぷり溜めてから咥えられ、内腿が震える。わざとらしいくらいじゅぱじゅぱと音を立てての口淫に、頭の中がぼんやりしていく。
「ん、すごい……」
口を離してうっとりと眺めながら、壮五が熱い吐息を漏らす。
「あんたまじでエロ過ぎ……」
環が思い出していた〝昔〟は、交際から半年くらいで、キスだけでは我慢できなくなっていた頃だ。
「大きくて、太くて……恵方巻きを食べてる最中は声を出しちゃだめって言うから頑張ったけど、あとから考えたら、あれってちょっと卑猥だったなって」
濡れた先端を指先でいじめられる。きれいな顔からは想像がつかないくらい、壮五はエッチなことが好きらしく、環のものをすぐに舐めたがる。初めは申し訳なさから遠慮していた環も、はふはふと息を荒らげてむしゃぶりついてくれる壮五がいやらしくてかわいいのと、気持ちいいのと、なにより、本人がしたがっているからという理由で、セックスのたびに舐めてほしいとお願いするようになった。環からねだると、壮五は、それはもう嬉しそうに唇を寄せてくれるから。
「あれもおいしかったけど、僕は、こっちのほうが好きだな」
ちゅうちゅうと音を立てて先を吸われる。気持ちよくて、腰が動いてしまった。
「もう一回口でしたいけど、それより、……ここに、ちょうだい」
射精の時を待ちわびて震えるものから唇を離し、跨ってきた。
「あっ……気持ちいい……」
腰を軽く上下させながら、環のものをゆっくりと飲み込んでいく。熱くうねる肉筒に包まれ、早く射精したくてたまらなくなる。
「そぉ、ちゃん、俺も……」
「ん、んっ……うごいて、っ、あぁっ!」
あと少しで根元というところで我慢ならなくなり、ぐっと腰を突き上げた。
「は、は……っ、気持ち、ぃ」
「あっ、あ、あ!」
下から突き上げるたび、壮五の尻に自身の陰嚢がぶつかるのが気持ちよくて、無我夢中で腰を振る。環に揺さぶられるがままひっきりなしに声を上げる壮五がいやらしくて、また、ナカに埋め込んだものがかたくなった。
そういえば、壮五のことは、交際する前からエロい面があると思っていたのだが――
「ヒワイだった、って……あんたも、エロいこと考えてたんじゃん」
「ひぁっ! あ、あっ、……あ、っ」
――〝あとから考えたら〟? 絶対、わざとだ。あの時の壮五は、環を煽ろうと、わざと、食べ終えたあとに口淫を連想させる言葉を使ったに違いない。
自分よりも大人で、いろいろなことを知っている壮五のことだから、実家にいた頃にもやってたよと返されるかと思った。まさか、初めてだなんて。
「あんた、口小せえけど、できんのかよ」
「顎が外れることはないと思う」
そう言って、試しに口をはくはくと動かす壮五は、池の中で餌を求める魚みたいでおもしろいなと思った。
「ならいいけど」
「これって、最中は声を出しちゃだめなんだよね」
「うん、だめ」
それじゃあ、いただきます。礼儀正しく手を合わせた壮五は、目の前の太いものに恐る恐る、唇を寄せる。
この人の口にこのサイズは、なかなかに大変なのでは。――環の不安をよそに、壮五は歌っている時以上に口を大きく開き、かぷりと頬張った。あぁ、美人がだいなしだ。
「……っ」
「そーちゃん、声だめ。でも、無理はすんな」
えずきそうになった壮五の髪を優しく撫で、苦しいなら口を離せと諭す。まなじりに涙を浮かべ、ふぅふぅと鼻で呼吸をしながら、壮五は声を出すまいと必死に耐えた。
「ふは、すげえ顔。よそで見せんなよ、それ」
壮五が声を出せないのをいいことに、独占欲丸出しの言葉を投げかける。真面目で堅物と思いきや、壮五は独占欲がかなり強く、また、環から独占欲を向けられることも大好きだ。案の定、環の言葉に反応して、ぴくりと体を震わせた。口の中のものをなんとかしなければと必死なくせに、独占欲に悦ぶ余裕はあるらしく、瞳を蕩けさせて、視線だけで環を煽ってくる。
(エッロい顔……)
口の中をいっぱいにし、もぐもぐと顎を動かす。
「っ、ぅ……」
「そーちゃん、声、我慢だってば」
ぎゅうっと目を瞑った壮五のまなじりから、一滴だけ、涙がこぼれた。環も一緒に黙ってことを進めるべきなのに、壮五が心配で、なにも手につかない。
「あーあー、へたっぴ」
中の白いものがこぼれ、ぼたぼたと落ちる。
「~~っ!」
「行儀悪いって気にしてんの? 大丈夫だって、俺しか見てないから。ゆっくりやればいいよ」
失態を見せた羞恥心か、顔を真っ赤にしていた壮五だったが、環に頭を撫でられて安心したらしく、再び、目の前のものに集中した。
「っ、……ぅ」
たっぷりと時間をかけて、すべてを飲み込んだ壮五は、ゆっくりと息を吐き出す。
「はぁっ……」
「うまかった?」
子ども扱いの言葉に拗ねる様子もなく、壮五は腹を擦る。まだ飲み込んだばかりで、そこには到達していないのに。
「すごく大きくて、ちょっと苦しかったけど、おいしかった……」
◇
「……なんかさ」
環が吐き出した欲を口で受け止めた壮五が、視線だけで「なに?」と返す。
「むかーしのことなんだけど、節分思い出した」
小さく喉を鳴らすのが聞こえた。まずいんだから飲まなくていいのにな。
「節分? ……あぁ、わかった」
「あ、こら、……もぉー」
環の感じるポイントを的確に刺激しながらの手淫に、萎えたはずのものが、再び、かたさを取り戻していく。
「あの時、ちょっとむらむらしてたでしょ?」
先端に唇を寄せての言葉。息がかかってむずむずするから、ちょっと苦手だ。中途半端にむずむずさせるんじゃなくて、もっと、あからさまな刺激がほしい。焦らさないで。
「ちょっとどころか、結構やばかった」
壮五の髪を優しく撫で、そっと後頭部を押す。初めて口でされた時は、こんなものを壮五が舐めるなんてと驚いたものだ。
「環くんのエッチ」
「……っ」
口の中に唾液をたっぷり溜めてから咥えられ、内腿が震える。わざとらしいくらいじゅぱじゅぱと音を立てての口淫に、頭の中がぼんやりしていく。
「ん、すごい……」
口を離してうっとりと眺めながら、壮五が熱い吐息を漏らす。
「あんたまじでエロ過ぎ……」
環が思い出していた〝昔〟は、交際から半年くらいで、キスだけでは我慢できなくなっていた頃だ。
「大きくて、太くて……恵方巻きを食べてる最中は声を出しちゃだめって言うから頑張ったけど、あとから考えたら、あれってちょっと卑猥だったなって」
濡れた先端を指先でいじめられる。きれいな顔からは想像がつかないくらい、壮五はエッチなことが好きらしく、環のものをすぐに舐めたがる。初めは申し訳なさから遠慮していた環も、はふはふと息を荒らげてむしゃぶりついてくれる壮五がいやらしくてかわいいのと、気持ちいいのと、なにより、本人がしたがっているからという理由で、セックスのたびに舐めてほしいとお願いするようになった。環からねだると、壮五は、それはもう嬉しそうに唇を寄せてくれるから。
「あれもおいしかったけど、僕は、こっちのほうが好きだな」
ちゅうちゅうと音を立てて先を吸われる。気持ちよくて、腰が動いてしまった。
「もう一回口でしたいけど、それより、……ここに、ちょうだい」
射精の時を待ちわびて震えるものから唇を離し、跨ってきた。
「あっ……気持ちいい……」
腰を軽く上下させながら、環のものをゆっくりと飲み込んでいく。熱くうねる肉筒に包まれ、早く射精したくてたまらなくなる。
「そぉ、ちゃん、俺も……」
「ん、んっ……うごいて、っ、あぁっ!」
あと少しで根元というところで我慢ならなくなり、ぐっと腰を突き上げた。
「は、は……っ、気持ち、ぃ」
「あっ、あ、あ!」
下から突き上げるたび、壮五の尻に自身の陰嚢がぶつかるのが気持ちよくて、無我夢中で腰を振る。環に揺さぶられるがままひっきりなしに声を上げる壮五がいやらしくて、また、ナカに埋め込んだものがかたくなった。
そういえば、壮五のことは、交際する前からエロい面があると思っていたのだが――
「ヒワイだった、って……あんたも、エロいこと考えてたんじゃん」
「ひぁっ! あ、あっ、……あ、っ」
――〝あとから考えたら〟? 絶対、わざとだ。あの時の壮五は、環を煽ろうと、わざと、食べ終えたあとに口淫を連想させる言葉を使ったに違いない。