告白待ち
俺が二十歳になってからちょっとあとに、ボスから「そろそろ自立した生活を経験したほうがいい」みたいな話をされて、俺もついにひとり暮らしデビューすんのかって思った。でも、あわよくば、そーちゃんと一緒がいいななんてずるい気持ちも持ってた。
〝君さえよければ、一緒に暮らさない?〟――よければもなにも、いいに決まってんじゃん。むしろこっちから言おうか悩んでた。普通に言ってOKもらえなかったら立ち直れない気がしたから、そーちゃんの好きそうな俺ってどんなのかなっていおりんやナギっちに相談したり、王様プリンのぬいぐるみをそーちゃんに見立てて練習したり、結構試行錯誤した。練習したことは誰にも内緒。墓場まで持ってくレベル。
それなのに、俺の悩みなんて蹴飛ばすみたいに、楽屋で普通に言われた。この先の生活どうするって話なのに、そんな、明日は雨が降るよみたいなテンションで言うか? まじ、そーちゃんってわかんねえ。
でも俺はそーちゃんが好きだから、断るわけなんてなくて、ちょっと食いつくみたいに「いい、いい、全然いい!」って返した。あとから、がっつき過ぎで格好悪いかもって気付いたけど、返事したときのそーちゃんが普通だったから、それ以上は考えないことにした。あまりに普通で脈なしってわかったし。っていうか、脈ありなんて思ったことないけど。
ふたりとも自分の住むところを探すなんて今までやったことなかったから、バンちゃん、ゆきりん、ももりんにかなりお世話になった。バンちゃんはいろんな視点からそこに住んでもよさそうか、MEZZO"のマネージャー目線で考えてくれたし、できれば部屋で作曲作業したいそーちゃんのために必要なものはゆきりんに相談して、ももりんには知り合いの不動産屋さんを紹介してもらったっていう、超強いバックアップ。
でも、そーちゃんの希望を叶えつつルームシェアってなると家賃が当初の予算よりちょっとオーバーすることになって、そーちゃんは防音を諦めようかって言いだした。スタジオ通いで作曲はできるからって。人数に合わせた部屋にすりゃ家賃も上がるの当然なのに、一緒に暮らすのは諦めようって言わないんだ。スタジオ通いより自分の家でできたほうがいいに決まってんじゃん。なのに、なんで?
脈なしでも全然いい。だから、予算を前にそーちゃんが項垂れたのを見て、その時点で一番理想的な物件の資料引っ掴んで「いい、いい、全然いい!」ってまた言った。なにがいいんだ? ってハテナを浮かべるそーちゃんに、――咳払いして、俺なりの格好いいめの声で――「ここで暮らそ」って言った。俺、そーちゃんと一緒にいられるんなら、仕事もーっと頑張るし。節約術はみっきーとかいおりんに教えてもらう。さすがに前半は言えなかったけど、そーちゃんは「じゃあ僕も一緒に頑張るね」って笑ってくれた。もう、それだけでじゅうぶんじゃんな。
って思ってたのが、三年くらい前。あのとき最終候補まで残った部屋でルームシェアを始めた俺たちは、ちょくちょく言い合いもしつつ、基本的には順調にやってきた。……つもり。少なくとも俺は、宣言どおり頑張ってるって、胸張って言える。言い合いの内容は、あんたはちゃんと睡眠とれとか、靴下を裏返しのまま洗濯機に入れるなとか、そういう感じのこと。
ここで暮らし始めるとき、そーちゃんからは家事を分担しようって言われたけど、仕事の時間なんてばらばらだし、体調とか体力の残りゲージもそのときによるから、頑張れそうなほうがやりゃいいじゃんって思った。俺、そーちゃんとなら〝俺ばっかり家事やってる〟とかなんないし。
だから、そーちゃんが部屋に引きこもってるときとか、気分転換でスタジオに寄って帰るってときに、掃除を適当に済ませがちなところを気合い入れてきれいにしておいたり、そーちゃんの夜食をつくったりしておいた。このひと、放っておくと、水分すらとらずに熱中しちゃうから。
相変わらず脈なしのままだけど、もう、脈どうこう関係なく、ただ、そーちゃんの生活に、人生に寄り添ってたい。一日でも長く。
◇
俺らのこと応援してくれてるひとたちって、曲とかアルバムがリリースされた日を何年経ってもお祝いしてくれる。たとえば五月なら恋かけ、十月はMEZZO"初アルバムとそーちゃんが初めて作曲した『Forever Note』――みたいな。IDOLiSH7も含めたらかなりの曲数歌ってきて、正直、俺らも毎年すべてをていねいに振り返れてはない。SNSでたまたま目に留まって「そういえばあれからそんなに年数経ってたっけ」ってなるのがほとんど。いおりんはマメだから、そういうのを見て〝あくまでもひとりごと〟のていでラビッターでタグつけて言及してる。おんなじマメマメ派閥のそーちゃんは、何日かしてから「そういえば先日は」って投稿するタイプ。
そんなかでも、熱がこもってんなって思うのが、十一月。カレスコとディアバタがどっちも十一月なんだけど、ディアバタに対する熱量って、まじですごい。俺らもあの曲は大好きだし、そーちゃんのことわかってるって思えると嬉しくなる自分に気付けた大事なきっかけだけど、ファンのみんなの熱量は、俺ら以上かも。
なんでかなって、ちょっと前にナギっちに訊いたことがある。ナギっちも、あの曲のこと、俺らと一緒に大事にしてくれてるから。そしたら「曲の素晴らしさ、歌詞の優しさはもちろんですが、リリース日が愛あふれる日だからというのもあるかもしれませんよ」だって。楽屋で話してたせいで、しれっと横で聞いてたいおりんも頷いてた。
まぁ、俺も、なんにも知らないわけじゃない。十一月二十二日が〝いいふうふの日〟っていわれてることくらい普通に知ってるし、MEZZO"の路線ってどういうやつかも、ちゃんとわかって仕事してる。カメラの前でもそーちゃんと仲いいのは営業じゃなくなって素でやってることだけど、俺はRe:valeみたいに割り切れないから、いいふうふの日って言葉を使われるのは照れくさい。
「環くん、今、ちょっといいかな」
今年もそろそろその言葉を使われる季節かぁって、リビングのソファーでごろごろしてたら、そーちゃんに起こされた。いや、起きてはいたけど、このまま昼寝しちゃおうかなって思ってたところに話しかけられたから、つい、眉間にしわが寄る。ここで不機嫌な返事をするとケンカになるから、それはしない。それに、しなくてもいいレベルの昼寝より、そーちゃんのほうが何億倍も大事だし。
のそっと体を起こしてそーちゃんに向き直る。一昨日まで作曲の仕事で部屋にこもってたそーちゃんは、昨日一日仕事で動き回って、夜は気絶するみたいに寝てた。リビングで寝落ちしたこのひとのこと、無防備過ぎだろって悪態つきながら運んでやったの、俺だし。
「本当はずっと言おうと思ってたんだけど」
「……なんか不穏な前置きじゃね? 一応訊くけど、お小言?」
ううんって、首を横に振られた。そーちゃんって、何年経っても前置きする癖がやめられないみたい。心臓に悪いから結論から先に言えっつっても「君は健康診断でも全項目Aだろ」とか言い返してくる。そういう問題じゃねえっての。ニュアンスだから。あと、全項目Aは、俺なりに気を遣ってるからだよ。
「不穏ではない、と思う。いや、ある意味では君を驚かせるかもしれない。ただ、少なくとも、君と一緒にいることの多い僕目線では、恐らく好意的に受け止めてくれるだろうと踏んでて……あ、言葉だけっていいつつ、こういうものを用意してしまったんだけど」
なんか長々しゃべってる。後半でひとり反省会繰り広げてるけど、結論言って、俺がなんか言ってからにしてくんね? ――未だぶつぶつ言ってるそーちゃんの視線を追う。王様プリンの瓶がふたつくらい入りそうな紙袋だ。
「それ、俺に?」
「っ、そう、そうなんだ! 普段使いできそうな……あ、こういう仕事だから普段使いっていっても、跡がつかないようにしないといけないから、部屋に飾るのでもいいと思ってて……」
なんか、話がずれてる気がする……し、ちょっといらいらしてきた。前置き長いって、何億回言えばわかるんだよ。
「もういいから、俺のためにって買ってきてくれたんじゃねえの? 早く見せて」
「そんな気軽に」
「重々しく渡されても、こっちが反応に困るだろ」
「あっ、こら!」
こうなったら実力行使だ。そーちゃんの隙を突くみたいに、紙袋の持ち手をひょいって掴む。
「……ん?」
さっきまでの言葉で王様プリンじゃないのはわかってたけど、なんか、これ。
「まだ心の準備ができてないのに……」
恥ずかしさみたいな熱が、胸のあたりからのぼってきて、今、顔の下半分まできてる。紙袋はたぶんそーちゃんがほかのに替えて持ってきたんだろうけど、なかの小箱の蓋に刻印されてるのは、昔、仕事でアンバサダーをやったジュエリーブランドのロゴだった。こういうのに縁がなかった俺でも、箱のサイズでなんとなく中身がわかる。
「そーちゃん、これ」
そーちゃんの顔は、見たこともないくらい真っ赤になってる。TRIGGERやRe:valeに囲まれたときなんて目じゃないくらい。つまりそれって、そーちゃんが俺と一緒にいる、今、この瞬間を、そのとき以上に意識してるってことだよな。
泣きそうなくらい顔が赤いそーちゃんに、蓋は閉めたままの小箱を握らせる。
何年も日和ってたせいで全然格好つかない悔しさ込みで、何億倍、何兆倍にして返すから、早くその中身、ちょうだい。
どうせ、俺の薬指にぴったりなんだろ?
〝君さえよければ、一緒に暮らさない?〟――よければもなにも、いいに決まってんじゃん。むしろこっちから言おうか悩んでた。普通に言ってOKもらえなかったら立ち直れない気がしたから、そーちゃんの好きそうな俺ってどんなのかなっていおりんやナギっちに相談したり、王様プリンのぬいぐるみをそーちゃんに見立てて練習したり、結構試行錯誤した。練習したことは誰にも内緒。墓場まで持ってくレベル。
それなのに、俺の悩みなんて蹴飛ばすみたいに、楽屋で普通に言われた。この先の生活どうするって話なのに、そんな、明日は雨が降るよみたいなテンションで言うか? まじ、そーちゃんってわかんねえ。
でも俺はそーちゃんが好きだから、断るわけなんてなくて、ちょっと食いつくみたいに「いい、いい、全然いい!」って返した。あとから、がっつき過ぎで格好悪いかもって気付いたけど、返事したときのそーちゃんが普通だったから、それ以上は考えないことにした。あまりに普通で脈なしってわかったし。っていうか、脈ありなんて思ったことないけど。
ふたりとも自分の住むところを探すなんて今までやったことなかったから、バンちゃん、ゆきりん、ももりんにかなりお世話になった。バンちゃんはいろんな視点からそこに住んでもよさそうか、MEZZO"のマネージャー目線で考えてくれたし、できれば部屋で作曲作業したいそーちゃんのために必要なものはゆきりんに相談して、ももりんには知り合いの不動産屋さんを紹介してもらったっていう、超強いバックアップ。
でも、そーちゃんの希望を叶えつつルームシェアってなると家賃が当初の予算よりちょっとオーバーすることになって、そーちゃんは防音を諦めようかって言いだした。スタジオ通いで作曲はできるからって。人数に合わせた部屋にすりゃ家賃も上がるの当然なのに、一緒に暮らすのは諦めようって言わないんだ。スタジオ通いより自分の家でできたほうがいいに決まってんじゃん。なのに、なんで?
脈なしでも全然いい。だから、予算を前にそーちゃんが項垂れたのを見て、その時点で一番理想的な物件の資料引っ掴んで「いい、いい、全然いい!」ってまた言った。なにがいいんだ? ってハテナを浮かべるそーちゃんに、――咳払いして、俺なりの格好いいめの声で――「ここで暮らそ」って言った。俺、そーちゃんと一緒にいられるんなら、仕事もーっと頑張るし。節約術はみっきーとかいおりんに教えてもらう。さすがに前半は言えなかったけど、そーちゃんは「じゃあ僕も一緒に頑張るね」って笑ってくれた。もう、それだけでじゅうぶんじゃんな。
って思ってたのが、三年くらい前。あのとき最終候補まで残った部屋でルームシェアを始めた俺たちは、ちょくちょく言い合いもしつつ、基本的には順調にやってきた。……つもり。少なくとも俺は、宣言どおり頑張ってるって、胸張って言える。言い合いの内容は、あんたはちゃんと睡眠とれとか、靴下を裏返しのまま洗濯機に入れるなとか、そういう感じのこと。
ここで暮らし始めるとき、そーちゃんからは家事を分担しようって言われたけど、仕事の時間なんてばらばらだし、体調とか体力の残りゲージもそのときによるから、頑張れそうなほうがやりゃいいじゃんって思った。俺、そーちゃんとなら〝俺ばっかり家事やってる〟とかなんないし。
だから、そーちゃんが部屋に引きこもってるときとか、気分転換でスタジオに寄って帰るってときに、掃除を適当に済ませがちなところを気合い入れてきれいにしておいたり、そーちゃんの夜食をつくったりしておいた。このひと、放っておくと、水分すらとらずに熱中しちゃうから。
相変わらず脈なしのままだけど、もう、脈どうこう関係なく、ただ、そーちゃんの生活に、人生に寄り添ってたい。一日でも長く。
◇
俺らのこと応援してくれてるひとたちって、曲とかアルバムがリリースされた日を何年経ってもお祝いしてくれる。たとえば五月なら恋かけ、十月はMEZZO"初アルバムとそーちゃんが初めて作曲した『Forever Note』――みたいな。IDOLiSH7も含めたらかなりの曲数歌ってきて、正直、俺らも毎年すべてをていねいに振り返れてはない。SNSでたまたま目に留まって「そういえばあれからそんなに年数経ってたっけ」ってなるのがほとんど。いおりんはマメだから、そういうのを見て〝あくまでもひとりごと〟のていでラビッターでタグつけて言及してる。おんなじマメマメ派閥のそーちゃんは、何日かしてから「そういえば先日は」って投稿するタイプ。
そんなかでも、熱がこもってんなって思うのが、十一月。カレスコとディアバタがどっちも十一月なんだけど、ディアバタに対する熱量って、まじですごい。俺らもあの曲は大好きだし、そーちゃんのことわかってるって思えると嬉しくなる自分に気付けた大事なきっかけだけど、ファンのみんなの熱量は、俺ら以上かも。
なんでかなって、ちょっと前にナギっちに訊いたことがある。ナギっちも、あの曲のこと、俺らと一緒に大事にしてくれてるから。そしたら「曲の素晴らしさ、歌詞の優しさはもちろんですが、リリース日が愛あふれる日だからというのもあるかもしれませんよ」だって。楽屋で話してたせいで、しれっと横で聞いてたいおりんも頷いてた。
まぁ、俺も、なんにも知らないわけじゃない。十一月二十二日が〝いいふうふの日〟っていわれてることくらい普通に知ってるし、MEZZO"の路線ってどういうやつかも、ちゃんとわかって仕事してる。カメラの前でもそーちゃんと仲いいのは営業じゃなくなって素でやってることだけど、俺はRe:valeみたいに割り切れないから、いいふうふの日って言葉を使われるのは照れくさい。
「環くん、今、ちょっといいかな」
今年もそろそろその言葉を使われる季節かぁって、リビングのソファーでごろごろしてたら、そーちゃんに起こされた。いや、起きてはいたけど、このまま昼寝しちゃおうかなって思ってたところに話しかけられたから、つい、眉間にしわが寄る。ここで不機嫌な返事をするとケンカになるから、それはしない。それに、しなくてもいいレベルの昼寝より、そーちゃんのほうが何億倍も大事だし。
のそっと体を起こしてそーちゃんに向き直る。一昨日まで作曲の仕事で部屋にこもってたそーちゃんは、昨日一日仕事で動き回って、夜は気絶するみたいに寝てた。リビングで寝落ちしたこのひとのこと、無防備過ぎだろって悪態つきながら運んでやったの、俺だし。
「本当はずっと言おうと思ってたんだけど」
「……なんか不穏な前置きじゃね? 一応訊くけど、お小言?」
ううんって、首を横に振られた。そーちゃんって、何年経っても前置きする癖がやめられないみたい。心臓に悪いから結論から先に言えっつっても「君は健康診断でも全項目Aだろ」とか言い返してくる。そういう問題じゃねえっての。ニュアンスだから。あと、全項目Aは、俺なりに気を遣ってるからだよ。
「不穏ではない、と思う。いや、ある意味では君を驚かせるかもしれない。ただ、少なくとも、君と一緒にいることの多い僕目線では、恐らく好意的に受け止めてくれるだろうと踏んでて……あ、言葉だけっていいつつ、こういうものを用意してしまったんだけど」
なんか長々しゃべってる。後半でひとり反省会繰り広げてるけど、結論言って、俺がなんか言ってからにしてくんね? ――未だぶつぶつ言ってるそーちゃんの視線を追う。王様プリンの瓶がふたつくらい入りそうな紙袋だ。
「それ、俺に?」
「っ、そう、そうなんだ! 普段使いできそうな……あ、こういう仕事だから普段使いっていっても、跡がつかないようにしないといけないから、部屋に飾るのでもいいと思ってて……」
なんか、話がずれてる気がする……し、ちょっといらいらしてきた。前置き長いって、何億回言えばわかるんだよ。
「もういいから、俺のためにって買ってきてくれたんじゃねえの? 早く見せて」
「そんな気軽に」
「重々しく渡されても、こっちが反応に困るだろ」
「あっ、こら!」
こうなったら実力行使だ。そーちゃんの隙を突くみたいに、紙袋の持ち手をひょいって掴む。
「……ん?」
さっきまでの言葉で王様プリンじゃないのはわかってたけど、なんか、これ。
「まだ心の準備ができてないのに……」
恥ずかしさみたいな熱が、胸のあたりからのぼってきて、今、顔の下半分まできてる。紙袋はたぶんそーちゃんがほかのに替えて持ってきたんだろうけど、なかの小箱の蓋に刻印されてるのは、昔、仕事でアンバサダーをやったジュエリーブランドのロゴだった。こういうのに縁がなかった俺でも、箱のサイズでなんとなく中身がわかる。
「そーちゃん、これ」
そーちゃんの顔は、見たこともないくらい真っ赤になってる。TRIGGERやRe:valeに囲まれたときなんて目じゃないくらい。つまりそれって、そーちゃんが俺と一緒にいる、今、この瞬間を、そのとき以上に意識してるってことだよな。
泣きそうなくらい顔が赤いそーちゃんに、蓋は閉めたままの小箱を握らせる。
何年も日和ってたせいで全然格好つかない悔しさ込みで、何億倍、何兆倍にして返すから、早くその中身、ちょうだい。
どうせ、俺の薬指にぴったりなんだろ?