BONUS TRUCK-性的ロールプレイ-

概要

2020.02.16発行 成人向 頒布終了

文庫サイズ 100ページ(約43,000文字)
頒布価格 500円 通販価格は異なります

カバー:マシュマロ110kg(ホワイト)
表紙:色上質最厚口(コスモス)
本文:書籍用紙62kg(クリーム)
加工:カバーにベルベットPP

 交際から四年が経ち、甘い同棲生活を送る二人。ある日、壮五が「今の環くんがこの衣装を着たら、ちょうどいいと思わない?」と差し出してきた紙袋の中身は『DUSK TiLL DAWN』で環が着た衣装にそっくりで……? 再び訪れた、壮五が調達した衣装に身を包んでのイメージプレイ。
 ――○○パロではなく○○ごっこ(イメージプレイ)をする環壮の話を3編収録。

発行にあたって

《性的ロールプレイ》を発行した当時は、イメージプレイはもう書かないつもりでいました。うまく話をまとめたなと今でも思っているからです。
 ですが、その頃からパロディ短編集《コイイロパロディシネマ》はいずれ発行するつもりで、そちらに収録する○○パロを考えている最中に公式で登場した『DUSK TiLL DAWN』と『妖万華鏡 空虚咎送り』……これらのビジュアルが出た瞬間、なんとかしてイメージプレイも書く機会をもうけられないかと思うようになり、書くなら本にしたいタイプなので、原稿スケジュールや、本にする場合の予想ページ数を必死で考えました。
 もしも書くなら、《性的ロールプレイ》と同じ時間軸で書くことだけは避けたかったので、あの本の結末の、更にその先の時間軸がいいなと思ったんです。
 二編で本にするにはページ数が心許ない(背表紙に文字が入れられなさそうだ)からと、お仕事体験の幼稚園の先生×画家を加えました。

タイトル

《性的ロールプレイ》のその後の二人なので、タイトルのどこかに〝性的ロールプレイ〟の文字は入れたい。ひと目見て関連したものだとわかるようにしたい。でも、前の本がなくても、これだけ読むのでも大丈夫だと思えるタイトルがいい。
《性的ロールプレイ》が〝ロールプレイ=プレイリストにしようと決めて、音楽や動画の再生リストのような配置〟をしたものだったので、そこから、じゃあ、ボーナストラックにしようと決めました。

本の見た目

 タイトルを決めた時点ではカタカナだったのが、どうしてもおさまりが悪くて、英語表記に変えました。
 以前のものと似た雰囲気にしたかったので、当時のカバー原稿の元データを引っ張り出してきて、三編しかないので、もっとこぢんまりとしたものへと調整しました。
 交際から4年、21歳×24歳なので少しは落ち着いているものの、若干の特殊性癖は含まれることから、プレイ内容も前回と同じく、カバー原稿に列挙しています。
『細かいことを気にせず読む本』マークはニクヤ乾様のツイートからお借りしました。

解説

「あ、職権乱用はしてないよ。正々堂々と、自分の力だけで戦いました! ……って言いたいところだけど、実は、この手のグッズ購入、ナギくんなら赤子の手を捻るようなものだろうと思って、コツを教えてもらったんだ。練習のためとかで、何度もここなちゃんのグッズ通販戦争に駆り出されたけどね。ナギくんに特訓してもらったおかげで、大抵の通販戦争なら勝てるくらいには成長したよ」

【リバイバル・イメージ・プレイ】-BONUS TRUCK-性的ロールプレイ-

 テーマ:DUSK TiLL DAWN
 24歳にしてはあざとい口調だなと思ったんですが、自分の持つ魅力をじゅうぶん理解し、恋人に対してうまく使うようになっているだろうということから、こういう話し方にしています。
 同時に、環くんも21歳なので……〝そういうこと〟にかなり慣れた感じでと意識しました。

――環くんが帰ってきたら、たくさんくっつきたいな。一週間ぶん、ちょうだい。

【リリー・ホワイト・スキン】-BONUS TRUCK-性的ロールプレイ-

 テーマ:お仕事体験
 次の最終章の結末に向けて、この話はイメージプレイがいまひとつうまくいかないようにするという課題がありました。
 イメージプレイどころじゃない状態、つまり、余裕がなくなるくらい乱れるためにはと考えた結果、ご無沙汰にするしかないという短絡的な手段に出たわけですが……あまり期間が長過ぎても、それはそれで、そもそもイメージプレイに発展しなさそうだと思い、一週間という、環壮なら普通では? という期間です。その代わり、一週間しかあいていないのに余裕がなくなる材料として、この言葉を盛り込みました。

「ん? あ、そういえば、楓佳って呼べって言わねえのな。そーちゃんも、環くんって言ってっし」

【ベスト・デイ・エバー】-BONUS TRUCK-性的ロールプレイ-

 テーマ:妖万華鏡 空虚咎送り
 この話で彼らのイメージプレイを今度こそおしまいにするというのは、本にして発行しようと決めた時から考えていました。
 元々、続編を書くつもりがまったくなかったものを、なんとなくうまく書き進められそうだと手をつけたのがこの本に収録された三編なので、これ以上ずるずると続けるのはだめだなと思ったんです。だめというか、おしまいにしないと、きりがなくなる。
 だから、この話では環くんが(当社比)すんなりとイメージプレイに応じ、壮五くんから先にイメージプレイをやめるという流れにしました。
 呼び名については環壮を書くうえでのわたしの理想で、多分この手のネタを書くのは二回目です。

 あの時、壮五は快感でわけがわからなくなっていたが、環の言葉はしっかりと聞いていた。環とは、彼が十七歳の頃から交際しているが、電話越しの行為は経験していなかったため、いわゆる〝テレフォンセックス〟と呼ばれるものに、壮五は秘かに興味を抱いていたのだ。

【グッドナイト・ラヴァー】-BONUS TRUCK-性的ロールプレイ-・おまけSS

 空咎イメプ編で彼らのイメージプレイはおしまいにするのに、後日談となるおまけSSでイメージプレイを書くわけにはいかない。でも、おまけSSはもはや恒例だからなにか書きたい。
 いつも、本になにを書くかを考えている時からおまけSSの内容も考えているのですが、おまけSSに繋げられるようにと、お仕事体験イメプ編にそのきっかけをつくっておきました。
 環壮が別々の仕事で一緒に過ごせない夜なんて普通にありそうなものなのに、環壮でテレセを書いたことがありませんでした。環壮どころかこれまでの同人人生振り返ってみても、一回か二回あるかないかというくらい、自分にとっては〝読むのは好きなのにあまり書かない〟ネタです。

おわりに

『DUSK TiLL DAWN』と『妖万華鏡 空虚咎送り』の衣装や設定を知った瞬間からパロディとイメージプレイどちらか書きたい、いや、できれば両方……と頭を抱えていたので、これで両方書くことができました。
 結構やりきった感があるので、もうさすがにイメプ本をつくることはないかなぁと思っているのですが、公式でこれはと思うものがいくつも増えたら気持ちが変わるかもしれません。

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